★日本人の男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因でがんとなったと考えられています。
それらの原因として
男性は、喫煙(受動喫煙)、感染、飲酒、塩分接種、過体重・肥満、野菜摂取不足、果物摂取不足、運動不足の順に多く
女性は、感染、喫煙(受動喫煙)、飲酒、過体重・肥満、塩分接種、果物摂取不足、運動不足、野菜摂取不足、ホルモン剤の使用の順に多いです。
★国立がん研究センターをはじめとする研究グループでは、日本人を対象としたこれまでの研究を調べました。
その結果、日本人のがんの予防にとって重要な、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を取りあげ、「日本人のためのがん予防法」を定めました。このうち、「感染」以外は日頃の生活習慣に関わるものです。
これら5つの生活習慣を実践することで、あなた自身の努力でがんになる確率を低くしていくことが可能です。
★実際に、5つの生活習慣に気を付けて生活している人とそうでない人では、将来がんになる確率はどれくらい違うのでしょうか。
国立がん研究センターでは、日本全国の11の保健所の協力を得て、調査開始時点で年齢40歳から69歳の男女、総計140,420 人を対象に、生活習慣とがんやほかの病気の罹患についての追跡調査を実施してきました。
その結果、この5つの生活習慣を実践する人は、0または1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなるという推計が示されました。
出典 国立がん研究センターがん情報サービス
監修 大塚弘毅先生(杏林大学医学部附属病院)