嘘日記1

「象牙の飾り物」

アフリカに行って来た。
ほぼ休まずに移動して63時間…

さらにアフリカのトーゴ共和国から車で半日、アタコラ山脈麓の小さな集落の「祭るものがない祭り」に参加するのが目的だ。

午後二時半、祭りでもない日の祭りの準備に取りかかる。

よくテレビで見てるアフリカ人の「うんばばーうんばばー」ってお祭りは、ほとんど観光客向けの祭りらしい。
だからなのか、ものすごくやる気がない…
それでも、日本人が珍しいらしく、小さい子供が私の周りに多勢集まって、ちょっかいを出しにきた。
子供にいやされたからなのか、大分落ち着いたので村を見渡してみた。
小さい子供は居るが青年って感じの人が、ごくわずかな印象を受ける。
この旅のガイドをしてもらっている日本語も出来るニャシンベさんに聞いた。
「この村に若者少ないね?」
ニャシンベさんが流暢な日本語で答えた。
「大体トーゴみたいな都会に出稼ぎに行ってる、日本の田舎と同じで過疎が進んでる。でも家を見て気づいただろ?各家庭ではないが冷蔵庫もテレビもある。」
ほとんどの住宅は泥壁で土間なんだけど、中には村の人が集う公民館みたいなところもある。
中に入って見ると電気もあるしテレビも冷蔵庫もある。
冷蔵庫なんかスーパーに置いてあるデカい銀色の奴だ。
きっとここら辺の人が宴会するから食料やお酒が一杯はいってるんだろうと勝手な想像をした。
外には凄くウルサイ小松製の発電機もある。

すると公民館長みたいな人がやってきて、祭りに参加するものは着ているモノを全部脱げと命令した。
私はソレに従い全部脱いだ。
そして、筆と絵の具を持った爺さん達に囲まれて身体中絵を描かれた。

次に色々な装飾品を頭と腰につけ、最後にチンチンに象の牙をつけるらしい。

その無造作に置いてある象の牙…挿入口がすごく汚い…
しかも、生で入れなくてはならない…
私はニャシンベさんに「コンドーム付けたいんですけど無いですか?」と聞いた。

「コンドーム?いやいや待って!コレはそういう祭りではないよ」

……そんなもん、わかっとるわい!

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